生活習慣病の診断・治療
糖尿病
糖尿病を予防するには
糖尿病の予防のポイントはまず、「肥満を防ぐこと」です。肥満の基準にはBMIという指標が使われます。
BMI=体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)です。BMIが、25を超えないことが大切です。
食事の工夫
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野菜はたっぷりとりましょう
野菜に含まれる食物繊維は血糖の上昇を緩やかにしたり、肥満を防ぐ働きがあります。
毎食、野菜料理を1品以上食べることを心掛けましょう。 -
食事は決まった時間に時間をかけて食べましょう
朝食を抜いたり、食事時間が不規則だったり、寝る前3時間の間に食べるのはよくありません。
ゆっくり時間をかけて食べましょう。 -
甘いもの、脂っぽいものは食べすぎない
甘いものや脂っぽいものは太りやすい食品です。食べ過ぎに気をつけましょう。 -
1人分ずつ、取り分けて食べましょう
大皿の盛りつけから食べると、食べた量がわかりづらいため、たくさん食べてしまいがちです。 -
調味料は控えめにしましょう
マヨネーズやドレッシングには油が多く含まれ、お醤油などには塩分が多く含まれています。 -
多いときは残しましょう
多いと感じたら、無理せずに残しましょう。
運動の工夫
日常の生活の中でも、運動を増やすことができます。たとえば・・・
- 少し早めに歩いたり、遠回りして歩く距離を増やす
- なるべく歩いて買い物にいく
- エレベーター、エスカレーターではなく、なるべく階段を使う
- テレビを見ながらストレッチをする
脂質異常症
脂質異常症とは
LDLコレステロールや中性脂肪が多かったり、HDLコレステロールが少ない状態です。
LDL…コレステロールを全身に運びます。増えすぎると血管にくっついて動脈硬化をおこす”悪玉”です。
HDL…余ったコレステロールを肝臓に戻します。血管壁にたまったコレステロールを回収する”善玉”です。
脂質異常症の診断基準
- LDLコレステロールが140mg/dl以上(高LDLコレステロール血症)
- HDLコレステロールが40mg/dl未満(低HDLコレステロール血症)
- 中性脂肪が150mg/dl以上(高中性脂肪血症)
上記の場合、「脂質異常症」と診断され、治療が必要です。
治療の目標値は
治療の目標値は、ひとによって異なります。 狭心症や心筋梗塞のリスクがどのくらいかによって設定されます。 たとえば、
危険因子となる病気がある場合:糖尿病、脳梗塞、慢性腎臓病、末梢動脈疾患など
そのほかの危険因子をもっている場合:性別(男性)、年齢、喫煙、高血圧、糖尿病の前段階、心疾患の家族歴、低HDL血症など
上記のような危険因子の程度により、治療の目標値が異なります。
生活習慣の改善のポイント
- 体重を適正に保つ
- 食事に気をつける
- 適度な運動を心がける
- 禁煙する
薬物療法の要点は
脂質異常症の治療だけでなく、高血圧、糖尿病など他の病気の治療も総合的に行って行く必要があります。服用中のお薬の内容を自分自身でも把握しておくこと、 自己判断で薬をやめないことも大切です。 詳しくはご相談ください。
脳卒中と生活習慣病
薬物療法の要点は
脂質異常症の治療だけでなく、高血圧、糖尿病など他の病気の治療も総合的に行って行く必要があります。服用中のお薬の内容を自分自身でも把握しておくこと、 自己判断で薬をやめないことも大切です。 詳しくはご相談ください。
生活習慣病の予防や改善を行うことで、脳卒中を予防しましょう。
あなたの脳卒中の危険度チェックをしてみましょう
- 60歳以上である
- 高血圧である
- 脂質異常症である
- 糖尿病である
- 脈が乱れることがよくある
- 太っている
- お酒をたくさん飲む
- たばこを吸う
- 運動不足である
- ストレスがたまっている
- ゆっくり休めない
- 完璧主義である
- 家族や親せきに脳卒中にかかった人がいる
- 味見をせずに調味料をかけることが多い
- 味付けの濃いものが好き
- 脂っこいものが好き
- 肉が好きで魚を食べない
- 果物を食べることが少ない
- 夕食後水分をとらない
- 野菜をあまり食べない
- 風呂やトイレが寒いと感じる
- 定期健診を受けていない
脳卒中を予防するために生活習慣でまず気をつけること
- 大量飲酒を控えること
- 禁煙すること
- 肥満を改善すること
- 運動する習慣をつけること
疑問があれば、なんでもご相談ください。